M365 Copilotの機能アップデート| Analystが追加されました

2025年4月からのアップデートで予定されていた「analyst」と「Researcher」がついにM365Copilotに追加されました!日本語の環境では「アナリスト」と「リサーチツール」となったようです。早速何ができるのかを確認していきます。

Copilot アナリストで出来る事

Copilot Analyst ができること

1. データの読み込みと前処理

  • Excel、CSV、JSONなどのファイルを読み込み
  • 欠損値処理、データの整形、フィルタリングなど

2. 統計分析・可視化

  • 平均、中央値、標準偏差などの基本統計量の計算
  • グラフ作成(棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、ヒートマップなど)

3. トレンド分析・予測

  • 時系列データの傾向分析
  • 売上やアクセス数の予測(ARIMA、回帰分析など)

4. 機械学習モデルの構築

  • 分類(例:顧客の離脱予測)
  • 回帰(例:価格予測)
  • クラスタリング(例:顧客セグメンテーション)

5. レポート作成支援

  • 分析結果を自然言語で要約
  • プレゼン資料や報告書のドラフト作成

6. 業務改善の提案

  • KPIの分析と改善案の提示
  • ボトルネックの特定と対策の提案

🛠 使用ツール・技術

  • Python / pandas / matplotlib / seaborn / scikit-learn
  • Excel / CSV / JSON / SQL
  • 自然言語処理(NLP)によるテキスト分析
  • Power BI や Tableau 風の可視化(簡易版)

💡 たとえばこんなことができます:

  • 「このCSVファイルの売上データを分析して、月ごとの傾向を教えて」
  • 「アンケート結果から顧客満足度の傾向を可視化して」
  • 「このデータからどんなインサイトが得られるか教えて」
  • 「次の四半期の売上を予測して」

以上がCopilotに質問してみた結果です。かなり詳しい分析ができるエージェントの様です。早速、当社の販売管理システムからCSVファイルを出力し、アナリストに渡してみました。そして「この売上データからどんなインサイトが得られるか教えて」とプロンプトを入力すると・・・

次々とPythonコードが実行され、このタスクをこなすためのプログラムを作っている様子。

そして、はらぶんの売上の中にはスチール家具類や文具といったカテゴリが存在する事を突き止めたようです。そして得られたインサイトが以下のようなもの。

完全にモザイク案件なのでご理解ください。すごいスピードではらぶんの営業を分析しています。

これもお見せ出来ない内容ですが、的確にはらぶんがやるべきことを指摘しています。これは完全に社長の右腕になりそうなエージェントですね。

ここで気になったのがどれくらいのデータ量を分析できるのか?ということ。これもCopilotに聞いてみました。

アナリストが分析できるデータ量について

入力できるデータ量の目安

種類推奨サイズ備考
CSV/Excelファイル1ファイルあたり最大約50MB程度(数万行〜10万行以上)列数が多い場合はやや制限されます
複数ファイル同時に複数アップロード可能合計サイズが大きすぎると処理が分割されることがあります
テキストベースのデータ数十万文字まで対応可能長文でも要約・分析可能です

⚙️ 実際にできること(大量データでも)

  • 数万行の売上データを月別・商品別・顧客別に集計・可視化
  • 複数年にわたるデータを時系列で比較・トレンド分析
  • 複数ファイルを統合して一括分析(例:70期〜74期の売上推移)

✅ おすすめの使い方

  • まずは 1〜2ファイルをアップロードして分析
  • 問題なければ、残りのファイルも順次アップロード
  • 必要に応じて、ファイルを結合して全体分析も可能です

ちょっとずつ学習させながら質問していくのがベターとのこと。色々試してみたいと思います。長くなったのでリサーチツールについては次回の記事でご紹介します。

このアナリストを使うにはMicrosoft365のご契約とオプションのMicrosoft365Copilotが必要です。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。


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