
2025年4月からのアップデートで予定されていた「analyst」と「Researcher」がついにM365Copilotに追加されました!日本語の環境では「アナリスト」と「リサーチツール」となったようです。今回は紹介記事第2段、リサーチツールをご紹介します。
アナリストの記事はこちら
Copilot リサーチツールで出来ること

早速Copilotに聞いてみたところ、下記のような答えが返ってきました。
リサーチツールは、企業内のファイル、メール、チャット、会議の内容を検索し、情報を提供することができます。また、外部の情報も検索して提供することができます。
なるほど、社内リソースも参照できるなら厳しめの質問してみようかな。
リサーチツールへのデモ質問1

過去データはMicrosoft365のSharePoint上にたくさんアップロードしておいたので、ざっくりとした推論を依頼してみました。早速何を調べればいいのか、何を答えればいいのかをたくさん考えている様です。そしてこのまま5分間熟考した後、下記の見出しで長文13000文字のレポートを出してくれました。
1. 過去の販売実績分析
1.1 売上高の推移と全体傾向
1.2 商品カテゴリー別の売上・粗利構成
1.3 季節変動・商談サイク
2. 市場動向と環境要因
2.1 文具・事務用品市場のトレンド
2.2 デジタル化・働き方の変化
2.3 地域経済と顧客動向
3. 競合分析と差別化要因
3.1 地元競合他社
3.2 全国展開企業・通販との競争
3.3 自社の強み
4. これまでの施策とその効果
4.1 新規商材の投入
4.2 自社オフィスのショールーム化
4.3 ロイヤリティ向上策
4.4 販売戦略会議の強化
5. 今後の課題と戦略提言
6. 今後注目すべきトレンド
7. 結論
内容は完全に社外秘です(笑)
しかし、ただExcelやWordで作った書類を入れておいただけですが、これまで社内で協議した戦略や社員への就労環境改善など、あらゆる施策を理解していました。また同時にインターネットで当社の競合についてリサーチし、市場優位性をどのように築いていけばいいのかを提言してくれました。この時、いままではらぶんがどのように市場優位性を取りに行こうとしてきたのかも理解してアドバイスしてくれていました。お見せ出来ないのが残念です。
リサーチツールへのデモ質問2

先ほどはあまりに詳しすぎて、ほとんどが社外秘な情報になってしまいましたので、最後に一般的な質問をして動作を見ていただきたいと思います。
【質問】生成AI、特にCopilotを出雲市の中小企業に販売していく戦略と市況感を調べて

すると質問返しがきました。とりあえずサクっと調べて欲しいので「簡潔なサマリー」とお願いしました。”考えるAI”の場合、これまでのスピード重視の仕事ではなく、ちゃんとした答えを返そうという姿勢が見えますね。

やるべきことを高速にリストアップして、同時進行で調査しているようです。簡潔でいいと言ったんですが、最低でも5分は考えるんでしょうか。

最後のまとめフェーズで5分間かかっています。今日はもう待てないので明日見る事にします。チャットを閉じても思考は続くので、考えさせといて他のことをするのがおすすめですね。
アナリストと組み合わせた運用
CSVやExcelでまとまっている大きなデータセットはアナリストに分析させ、深い考察を得る事ができる。一方でリサーチャーはマクロな分析、ざっとした方向性を見る時に有効なエージェントだと感じました。ざっとした方向性と言いながらも研究論文くらいの詳しさなんですが・・・
新しいビジネスを思いついたら実現可能なものかをリサーチャーに依頼し、市場や戦略を提言してもらう。ある程度データが取れて来た、または参考となるデータを入手できたらアナリストに解析させて質問に答えてもらう。データがたまってきたらまたリサーチャーにお願いして、社内のデータと社外のデータを見比べたレビューをお願いするといった運用が考えられそうです。
このリサーチツールを使うにはMicrosoft365のご契約とオプションのMicrosoft365Copilotが必要です。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
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