Outlook(Classic)でメールが送受信できない原因はOneDrive!?

Office付きのWindows11のパソコンでOutlookアプリが送受信できなくなる問題が頻発しています!その原因はOneDriveかもしれません。それにはOfficeのインストール方法に変化が起こっているからなのですが、まずはエラーの内容を共有します。

Outlook(Classic)に表示されるエラー

ある日突然表示される「Outlookファイルが見つかりません」というエラー表示。

手動でドキュメントの配下にあるpstファイルを選択すると・・

「アクセスが拒否されました」と出て解決できません。こうなった原因はなんとOneDriveのバックアップ機能なのです。

原因はOneDriveのバックアップ機能

OneDriveの設定画面を開き、バックアップを管理というメニューをクリックします。

ここでドキュメントのバックアップがONになっている場合、ドキュメントフォルダの中にあるOutlookのデータファイル(PST形式)がOneDriveに同期されています。メールの送受信があるたびにOutlookのデータファイルが変更となり、その都度OneDriveに共有されています。このタイミング次第ではメール送受信できなくなる瞬間が発生します。

また、上記写真のようにドキュメントの同期がオフになっていると、PC内のドキュメントフォルダにあったデータが全て削除され、OneDriveにのみデータが残される状態になります。したがって、OutlookのデータファイルがOneDriveにしか存在せず、PC側のOutlookはデータファイルが見つからないという状態になってしまいます。これが送受信できなくなる原因です。

OneDriveのトラブルが起こる原因

このトラブルは主にパッケージ版のOffice(Office2024など)をインストールされる際に、Microsoftアカウントを作成する事で起こりやすくなっています。これまでのパッケージ版OfficeではMicrosoftアカウントを作る必要がなく、同梱されたプロダクトキーを入力するだけでOutlookをはじめとしたOfficeアプリが使える状態になっていました。ところが、今のインストール手順は下記のようになっています。

①Microsoftアカウント作成
②プロダクトキー発行
③インストール

この手順①においてMicrosoftアカウントを作ってしまう、またはパソコンの初期設定の段階でMicrosoftアカウントを作ってしまうと、パソコンのログインユーザーがMicrosoftアカウントになってしまいます。するとあっという間にOneDriveにもサインインしている状態が出来上がってしまいます。

他にもOutlookの問題

また、パッケージ版OfficeではOutlook(NEW)とOutlook(Classic)という2つのアプリが存在しており、従来型のメール送受信(POP方式)で利用するにはOutlook(Classic)が必要だったりします。この辺のトラブルは別記事にします。

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